FXについて その2

kokon(古今)

2006年01月30日 21:30

さて、1万米ドルを6万円で扱うことが出来るというのはどういうことでしょう?
まずこの6万円は取引会社に預けているだけなのです。
この6万円を使って実際に外貨(この場合は米ドル)を買っている訳ではないのです。6万円は保証金です、実際にはこの6万円を担保に115万円を借りて、1万米ドルに替えて(そして預けて)いるのです。だから、保証金取引とか証拠金取引と呼ばれているわけです。

6万円で1万ドルを買いますと、6円思惑と違う方向に動くと証拠金が無くなってしまいます。6円以上動いたら無くなるどころか、マイナスってことになってしまいます。でもそんなことにはならないような仕組みになっています。損が出て証拠金が25%を割り込んでしまった(口座残高が1万5千円)ところで強制的に決済されることになっています。
これは、6万円という最低の保証金を入れて取引を始めた場合の話ですから、取引会社の口座にその1で書いたように、115万円入っていれば強制決済されることはまず考えられません。

上で書きましたように、115万円を借りて(借金)1万米ドルにして、これを預けている(預金)という構造なわけです。借金には金利を払わなければならないですし、預金からは金利がもらえるということになります。預金の金利-借金の金利=金利差(スワップポイントと呼びます)がFXで外貨取引をしている人が得られる金利ということになります。あくまでも金利差ですから、金利差がマイナスになった場合には金利をもらうのではなく、金利を払わなければならなくなります
現在の日本の金利はほぼ0%なので、アメリカの金利4.25%の差(4.25-0.00)ということで理屈上4.25%の金利をもらうことが出来るのです。
115万円借りた分の払わないといけない金利のお金はほぼ0円。それに対して預けた1万米ドルのアメリカの金利は4.25%なのでもらえる金利分のお金が1日あたり130円くらいです。これを毎日もらうことが出来ます(取引会社によっては、決済した時にまとめて金利分と為替差益(損)を受け取る会社もあります)。
というわけで、0金利の今ならばほぼ外貨預金と同じことが外貨預金よりも低リスクで行えるというわけです。

その1で円高になると思った時でも儲けることができると書きました。その2でお話ししますと書いたのですが、長くなりましたのでその3に続きます。

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