日経新聞拾い読み2

kokon(古今)

2006年01月22日 23:36

米貯蓄率マイナスへ 今日の日経新聞12版 4面

貯蓄率とは、給与などの収入から税金を差し引いた所得に対して、どれだけ蓄えにまわしたかを示すものです。例えば税引き後年収が500万円の人が年間50万円貯蓄すれば貯蓄率10%ということになります。
これがマイナスになったということは、税引き後年収が500万円ある人が500万円以上使っているということです。これは米国の住宅市場が値上がりを続けていることが原因と考えられるそうです。
具体的には値上がり分を担保にして借金をしているのだそうです。「過剰消費」と書かれています。

株高も一役買っているそうですが、株などの流動性の高いもの(売ろうと思えばすぐに売れるもの)ならば売ってしまえば現金が手に入ります。しかし、不動産などの売ろうと思ってもすぐには売れないものを担保にお金を借りている今の状況はちょっと危険。借金をして過剰消費をした結果、住宅の価値は下がりだすと、売るに売れない状況で、住宅ローン+後からした借金が重荷になります。すると個人消費が冷え込んで、米国経済が急減速するというシナリオがあるそうです。

アメリカの経済がおかしくなると、中国の経済にも影響が出ると思われます、中国の一番のお得意先はアメリカですから・・・中国経済がおかしくなると・・・
アメリカの住宅市場は今後注目していなくてはならないものの一つのようです。
こういった現在の経済状況といったものもファイナンシャルインテリジェンスに入るのでしょうね。

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