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数字のマジック

昨日書いた話には数字のマジックが2つ入っています。

「入院の94%が120日以内で退院している」というところです。

1.まずは分かりやすい方から・・・そもそも入院する人の確率が無い。
100人いたら1年以内に入院する人は何人くらいいるのか?という話です。
これは、年代によって当然変わっていて(それを言ったら、上の94%も年代によって変わるのでしょうけど)以下のようになっています。

人口10万人に対しての推計患者数(平成11年)
25~34歳   431人
35~44歳   516人  (~44歳まで 947人)
45~54歳   869人  (~54歳まで 1816人)
55~64歳  1438人  (~64歳まで 3252人)
65~74歳  4987人  (~74歳まで 8241人)
75~84歳 10091人  (~84歳まで 18332人)

84歳までを考えてみても、18%強しか入院しないことがわかりますね。
また、予想通り年齢と共に増え方がすごくなります。

例えば私は現在35歳ですから、私が120日を超える長期入院する確率は
(947/100000)*(6/100)=0.0005682→0.057%です
あまりにも単純計算ですが、1万人いたら5.7人が120日超の長期入院することになる計算です。
万が一より多かったですね(意外と多くてビックリです)。

2.わかりにくい方・・・上に書いた120日以上入院しなかった人の中には、入院できなかった人も含まれているということです。

昨日書いたように、例えば60日間入院給付金が支払われる保険に加入していたとして、80日を超え、100日を超えしていくと、だんだんお金に困る状況に追い込まれます。
本当は入院していた方が良いとお医者さんが判断しても経済的な理由から通院に切り替えざるを得ない人の数も中には含まれているはずなのです。
だから、実際には6%ではなく、6%よりも多い人が120日以上入院すべきという数字だと想像ができます。

このように世の中にあふれている数字はちょっとした嘘が含まれているものではないかと思います。


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